人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Top

tetsuo yamaji
by tezzobasar
28th of MAY
Port
Aveiro

電車に乗ってポルトから30分ほど。
大学都市アヴァイロへ。
街には眼もくれず一直線に大学敷地内に侵入。ここでもシザ。どこでもシザ。
入ると間もなく右手奥に煉瓦色の建物が、って他の建物もほとんど煉瓦色。
全然目立ってない。溶け込んでる。

28th of MAY_c0072829_7552071.jpg

Library of the Aveiro University
Aveiro Portugal
Alvaro Siza

28th of MAY_c0072829_7594648.jpg


屋根に開けられた丸いトップライトから蛍光灯のようなシャープな光が落ちる。それは巧妙にずらされた吹き抜けを通してグランドフロアまで届く。
あんま電気いらんのちゃうか。
ポルトガルの強い日差しとそれを調整するランプシェードのようなトップライト。それをまんべんなく拡散させる平面構成。不思議なくらい心地よい。
ついつい長居してしまいました。



またポルトに引き返し、で、シザ。

28th of MAY_c0072829_88696.jpg

School of Architecture,Porto university
Aveiro Portugal
Alvaro Siza

この日は休日。あまり人がいない。
静かな校内を一人で歩いていると、講堂を発見。
入るとなにやらアジア人らしい人が作業をしている。
ええと、とりあえず英語か。
「Can I enter this room? 」
「.....Yes...................え、日本人、じゃ、ないですよね?」
「あ、日本人です。」
こんなところで一人で日本人の人が作業しているなどとは想像していなかったので驚く。
しかも飯田善彦って知ってる?とか聞いてくる。
いや、知ってますがな。うちの講師ですから。
偶然にもポルト大学で飯田善彦建築工房の所員、小原さんに遭遇。
最近ヨーロッパで展覧会を開催している飯田さんが次はポルトガルでやるとのこと。
知らなかった。。。
それにしても世界は狭い。


夜は、コンサート@カーサ・ダ・ムジカ。
二日前に行ったときにもらったパンフレットを見ると、たまたま滞在中に Marc Moulin のコンサートがあるらしいやないですか。あほか。即購入に決まってますがな。
でも、この格好で入ってもいいですか?って聞いたら、オフコース、って笑われた。僕ぼろぼろの服しかもってなかったし、なんか周りの人たちぱりっとしとるし。ちょっと恥ずかしかった。

というわけでのりのりで夜のムジカに乗り込む。

28th of MAY_c0072829_8295850.jpg


外観の奇異さに目を奪われがちだが内部の複雑な空間構成にはさらに驚かされる。
廊下というものがほとんどなく、部屋と部屋は階段で繋がれてる。そのうねるような動線と部屋をここに収めきる想像力に心から拍手。
誰かが、真似しやすい建築は流行りやすいが廃れやすい。レム・コールハースは話題になったが流行らなかった、なぜなら真似できないからだ。ということを言っていた。
プロセスに葛藤が伺える建築は懐が深い。

28th of MAY_c0072829_8453986.jpg


大コンサートホールの舞台裏がなみなみアクリルのダブルスキンのようになっていてその隙間にバーが設置されている。通常カーテンを閉めて舞台裏を暗くするがそこを開ければ舞台裏まですかーんと抜けて客席から空が見える。気持ち良さそう。
なんか、どこもかしこもやる。

僕が見たコンサートは小ホールの方。
でも最高。部屋はただのハコなんですが、Marc Moulin 最高。
鬼かっこよかった。生 Into the dark。生 who stole the gloove。

調子に乗ってホテルまで徒歩で帰った。(遠い)
by tezzobasar | 2005-06-03 00:29
<< 29th of MAY 27th of MAY >>