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tetsuo yamaji
by tezzobasar
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4th of JAN.
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横須賀美術館
横須賀 神奈川
山本理顕


年明けそうそう開館日を狙って行く、横須賀美術館
展示が何なのかもチェックせずにとりあえず電車に乗り込み横須賀へ向かう。

日本ですばらしい公共建築をつくる建築家はたくさんいるいるし、東京に事務所を構える人もものすごくたくさん居るのだけれど、実は東京にその代表作がない、という建築家は山ほどいる。
いつも困るのが建築に関係のない人に「日本のすごい建築家」を説明するときだ。
例えばSANAAを説明しようとすると、「金沢の21世紀美術館をつくった」という説明だとピンと来ない人も多くて、むしろ「表参道のディオールをつくった」というと、ああなるほどね、すごいね、となる。磯崎新なんてほんとうに困る。世界中に作品があっても東京に代表作がないのだから。
悲しいかな東京という日本の首都は建築家によってつくられてはいない。公共的な役割までも市場経済でまかなってしまうほど東京の市場性というものはタフな存在なのである。

さて、そんなところで横須賀に建ったこの建築の立ち位置は「なんとか手の届く美術館」。東京から日帰りで行ける美術館という寛大な線引きをクリアしただけでもけっこう貴重な作品なのである。

場所は横須賀のまだ先、浦賀あたりのめちゃめちゃ景色のいい一画。
すらりと延びる庇は眼前の水平線に繋がってしまうほどにのびやか。なにか訪れるだけですがすがしくなるようなような優しい建築、といった印象を受けた。
この日企画展はやっていなくて、入れないスペースもあったのだけれど、展示室、屋上、カフェ、一通り回ってもその印象は素直にしみ込んでくるものだと思う。
いいものができてこの地域の人は幸せだな、と思える。

しかし、山本理顕という建築家を(一方的に)知る一建築っことしては少々物足りなさを感じた。なにか批評性が足りないのではないかと。
ガラスの箱と鉄の箱が入れ子になっている形式はおもしろいし、それぞれガラス、スチールという特性と機能性が合わさったスマートな解答だと思う。けれどもその関係性をつくっているのが「丸窓」というのが少し残念。なんというか、ものずごく謙虚な道具と方法で調停しているなと。
山本氏が東雲キャナルコートでみせてくれた、すがすがしいほどに暴力的な批評性は確実に「事件」だった。日本でいる時は気付かなかったけど、今僕の働いている「建外SOHO」もものすごく批評的だ。何かを変えてやろう、新しいモデルをつくってやろう、といった明快な意思がひしひしと感じられたし、それに感動した。
ミースのレイクショアドライブアパートメントだって最初は非難が集中して不動産価値は最悪だった。売れる建築がけしていい建築とは限らないのだ。
こっちまでどきどきするようなとんがった建築が東京、関東圏内にもっとできることを期待したい。
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by tezzobasar | 2008-01-17 03:11 | ARCHI.info.
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