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いつの時代も「高層ビル」というものは国家レベルでの権威の象徴として人々を魅了しているようだ。 日本で一番高いビルは横浜にある「ランドマーク・タワー」(296m)。1993年に竣工して以来日本一の座を守り続けている。まあ、それも2014年には現在構想中の『阿部野橋ターミナルビルに抜かれてしまうそうですが。 といってもそれもたかだか300m。世界的に見ればランドマーク・タワーもランキング38位(2007.04)。1930年に建てられたニューヨークのクライスラー・ビルさえ超えられていないわけだ。 だからといって日本人は高層建築に興味がないわけではなくて、1990年以前のバブリーな時代には日本の代表的なゼネコンやら大学教授やらが1000m級の高層建築をこぞって提案している。技術的には可能なんだ、と。 で、世界で今一番高いビルは台北にある「台北101」。 2004年に竣工した高さ509mの複合施設。 1990年代後半から中国を中心として東アジアにぼこぼこと超高層ビルが出来上がっていったわけだが、その渦中において台湾人のプライドが爆発した、といったところだろうか。 僕も竣工直前の2003年に見に行ったがまあ、なんというか「でかい」意外に何の言葉もないというか、それ以上でもそれ以下でもない。とにかくでかい。 それがいいとか悪いとか周辺環境がどうとか利便性がどうとかそんな議論ははっきりいってどうでもよく、「とにかくでかい」のです。 もちろん2001.9.11以来高層建築に対して不信感のようなものが世界に蔓延し、アンチ・シンボリズム的な議論もなされていたが、なんてことはない、あの事件以降もかわらず世界中でぼこぼこと高層建築は建てられ続けている。 小学校のころ先生がこんなことを言っていた。 「おまえら、世界で一番足早いん誰か知っとるか?」 「かーるるいすー」「べんじょんそーん」 「じゃあ、二番目誰や?」 「えー、知らーん。」 つまり先生は1番とは、たとえそれが僅差だろうがなんだろうが圧倒的な存在なんだと言うことを言いたかったわけだ。 子供でもわかる1番という存在感。 「世界で一番高い建築物」の称号はこどもでもわかる都市の金メダルといったところか。 さて、そのNo.1の称号を次に狙っているのが「ブルジュ・ドバイ」。 今最もバブリーな都市に建つのは高さ800mの高層ビル。 2008年竣工予定だそうだが、マジ半端ねぇ。略して、ぱねぇ。 なるほど、形式としては「シアーズ・タワー」のような細身のビルを束ねたような先細りの建築なのだな、などということはもうどうでもいい。そもそもある極限を突き詰めようとしたとき、形式などというものは限りなく技術的に収束せざるを得ないものであり、その研ぎすまされた形態はそれだけで美しいと思わせる力を帯びてくるもの。tallnessはそれだけで価値があるものなのだ。 そもそもは500mだとも700mだとも言われていて、とにかく他の誰かに抜かれないように徐々にでかくなっていったそうだ。それで今でも正確な最高高さを発表していない。 どこまで大きくなるのやら。
by tezzobasar
| 2007-10-26 20:44
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